8割以上の人が、捨てることで幸せになれると考えていることがわかった。捨てる対象は物理的なモノのほか、仕事のムダや、人間関係など多岐にわたる。読者1645人のリアルな声を見ていこう。
リビングルームに置かれたソファと観葉植物
写真=iStock.com/wuttichaijangrab
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アンケート調査の概要
2025年3月28~31日、プレジデントオンラインのメールマガジン購読者を対象に「捨てたいもの」に関する調査を実施。1645人から回答を得た。

「持たない」暮らしに憧れる人が増加中

“シンプルな暮らし”や“ミニマリスト”といった言葉に憧れを持つ人が増えている。所有することに執着しないライフスタイルは、今やブームの域を超えて当たり前の選択肢として定着した。モノやコンテンツがあふれ、人と人が簡単につながる時代だからこそ、使わないモノやムダな時間、煩わしい人間関係をあえて「手放す」「持たない」ことに価値を見出す人も少なくないのだろう。とはいえ、不要なものと必要なものを見極めることは案外、簡単なことではない。“片付け術”は定番の人気コンテンツだが、裏を返せば「捨てること」が多くの人にとって悩みのタネであり続けているともいえる。

このような背景を踏まえ、本誌では「捨てたもの、捨てたいもの」に関するアンケート調査を実施。1600人以上の回答から、今どきの事情と人々のホンネに迫った。まず注目すべきは、「捨てること」と「幸せ」の関係について、回答者の8割以上が「ある」「どちらかといえばある」と感じている点だ。不要なモノや付き合いを減らすことができれば、生活にゆとりが生まれ、人生が好転する。そんな実感やイメージがあるのかもしれない。では実際にどの程度、読者は捨てる習慣を実践できているのだろうか。